2009年09月23日

onpipe.exe

Windows上でのInformix Dynamic Serverのアーキテクチャや管理手法などについてのホワイトペーパーが公開されています。

http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/data/sw-library/informix/whitepapers/ids_wp_windows.pdf


この資料を見ると、あらためて、RDBMSのように広大なバッファメモリーを必要とするアプリケーションにとって32bit版Windowsがきつい環境なんだ、と実感させられます。

さて、この資料の中で今回ちょっと気になったのは、表題の onpipe.exe というツールです。IDS 10.00.TC5以降のバージョンでは、IDSのサービス (Unixでの oninit )を、ユーザー informix (administrator同様の管理者権限が必要)で実行する以外に、Local System アカウント(Windowsでサービスを実行するためにだけ利用できるアカウント)でも実行できるようになりました。このことで、OS全体の管理権限を持つ"informix"というアカウントを作る必要がなくなります。

ただし、ユーザー informixが存在しない環境では、informixでしかできないような一部の設定作業ができなくなります。たとえば、sysadminデータベースを使った、Admin APIの利用ができません。このようなケースに備え、oninit ( Informix Dynamic Serverのサービス)にnamed pipe経由でこのような処理を実行させるユーティリティが存在するのだそうです。それが、表題のツールです。

このツールが必要だ、という方は、テクニカルサポートにご連絡ください、とのことです。
なお、私はこのツール、見たことも使ったこともありません。

それから、ユーザー informixが存在しない環境での制限事項で、もうひとつ興味深いものがあります。それは、「Unix上のInformixインスタンスとの間でのEnterprise Replicationが使用できない」というものです。と、いうことは、ユーザーinformixが存在する、普通にWindows上にInformixをインストールした環境では、Unix版Informixのインスタンスとの間でのEnterprise Replicationが動く、ということでもありますね。



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