Informix V12.10.xC4
今月 ( 2014/6月)、Informix V12.10の最新インテリムリリース V12.10.xC4 ( x 部分はプラットフォームを示すお決まりの1文字ですね)が公開されました。
手持ちの機材何台かにインストールしてはみたものの、新機能についてはまだ殆ど調べていません。
ただ、その
新機能一覧にあった "Multitenancy"のサポートについてはちょっと気になったので調べてみようと思っています。この機能の概要は、
こちらにあります。
あと、地味ではありますが、CUI系のツールでUNICODEを使う際のPrivate Use Area文字の表示幅制御とかができるようになったそうです。いわゆる外字をUnicodeのPUAに割り当てて使用しているような場合には役に立つかもしれないですね。
Informixは、一つのデータベース・インスタンスに複数のDBを作成できること、データベース・インスタンスを追加作成するのもそれほど大変ではない(あくまでもミドルウェアの視点)ことなどから、Mulititenancyと言われてもありがたみはわかりづらいかもしれません。ただ、たとえばDB2と比べた時、DB2では同じようにインスタンス毎に複数のDBを作成できますが、そのDBごと、あるいは表スペースごと(InformixでのDB領域に近い)にこまかくリソースの割り当てができます。
Informixでは、バッファプールもインスタンス内で共通(ページサイズごとに別別に作ることは可能ですが)だったり、若干アバウトなところがあります(そのかわり、InformixのCREATE DATABASEは激速ですが)。そんな中、InformixでMultitencyの機能を活用すれば、DB毎に使用可能なプロセッサ・リソース ( CPUVP -> TVP )、一時表スペースやロック数を限定したりすることができます。同じ Multitenancyといっても、他のDBとは少し目的が違うのでしょうね。
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