2010年04月18日
Range Cluster Index
2009年のIIUGコンファレンス資料の中に、興味深いプレゼンテーションを見つけました。
C10_Lashley_IDS_Performance_-_TPCE_Benchmark.pdf
IDS 11.50をベースに、TPC-Eベンチマークを実施した事についての資料ですが、良く見ると、Range Cluster Index とか、Forest of Tree などという見慣れない用語が、その動作内容紹介とともに出現しています。どうやら、TPC-Eで計測されるようなワークロード向けに実装した新機能のようです。現時点ではまだプロトタイプのようですが。。。
C10_Lashley_IDS_Performance_-_TPCE_Benchmark.pdf
IDS 11.50をベースに、TPC-Eベンチマークを実施した事についての資料ですが、良く見ると、Range Cluster Index とか、Forest of Tree などという見慣れない用語が、その動作内容紹介とともに出現しています。どうやら、TPC-Eで計測されるようなワークロード向けに実装した新機能のようです。現時点ではまだプロトタイプのようですが。。。
この資料を読むと、Range Cluster Indexとは DB2 のRange Cluster Table ( レンジクラスター表 )と同等の技術のようです。整数型のインデックスキーを前提に、表の各行が入る場所をあらかじめディスク上に予約してしまい、検索時にはキー値からダイレクトに対象の行が入っている場所へ従来のインデックスを使用せずにアクセスが可能になります。DB2の各種情報源を見ると、アクセスパス上はインデックスを使用したのと同等の扱いのようです。
インデックスを使用しない、というとシーケンシャルスキャンが発生するため他のセッションがロックしている行を読もうとした瞬間エラーになる(従って、LOCK MODE ROWの表であっても他のセッションのロック行の影響を受けてしまい並列実行性が低下する)、というケースがこれはではありましたが、RCIの実装でどうなるのか、とても興味があります。
ちなみに、TPC-Eベンチマークについてこの資料では、IDS V11.50.xC4に対して、前述のプロトタイプを実装し、使用したもの、使用前のものでを比較しています。TPCの規定により実際の数値公表できない(まだ未発表のため)らしいのですが、前述のプロトタイプの効果により、普通のIDS V11.50.xC4に対して48%高速化し、その結果は、現在公開されているTPC-Eベンチマーク(各社)の値に近いものである、ということです。
このプロトタイプがいつ実際に一般のお客様向けに公開されるのかなどはこの資料に書かれていませんが、公開が楽しみな機能です。
インデックスを使用しない、というとシーケンシャルスキャンが発生するため他のセッションがロックしている行を読もうとした瞬間エラーになる(従って、LOCK MODE ROWの表であっても他のセッションのロック行の影響を受けてしまい並列実行性が低下する)、というケースがこれはではありましたが、RCIの実装でどうなるのか、とても興味があります。
ちなみに、TPC-Eベンチマークについてこの資料では、IDS V11.50.xC4に対して、前述のプロトタイプを実装し、使用したもの、使用前のものでを比較しています。TPCの規定により実際の数値公表できない(まだ未発表のため)らしいのですが、前述のプロトタイプの効果により、普通のIDS V11.50.xC4に対して48%高速化し、その結果は、現在公開されているTPC-Eベンチマーク(各社)の値に近いものである、ということです。
このプロトタイプがいつ実際に一般のお客様向けに公開されるのかなどはこの資料に書かれていませんが、公開が楽しみな機能です。
Posted by oninit at 11:47│Comments(0)
│ちょっと細かいテックネタ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。